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新入社員の相談に乗ります! 話題のサービス、子育て中の母親がカウンセラー 大阪

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新入社員の相談に乗ります! 話題のサービス、子育て中の母親がカウンセラー 大阪

 ■「企業全体の環境改善につながれば」 

 子育ての経験を人材育成にも役立ててもらおうと、子育て中の母親がカウンセラーとなり、新入社員の悩みを聞くサービスが話題を呼んでいる。新入社員の不安や矛盾を企業側にフィードバックすることで、組織全体の環境改善も期待できるとあって、担当者は「せっかく出会った企業と社員が互いに不幸にならないよう手助けをしていきたい」としている。

 サービスを行っているのは、組織改革コンサルティング会社「ソリューション」(大阪市中央区)。今年4月から2歳から15歳の子供を持つ母親3人がカウンセラーとして勤務し、企業から依頼があれば、2カ月に1回のペースで新入社員と1対1で約90分面談、社員が抱えている不安や悩みを聞くという。聞いた内容は企業側に伝え、組織内での改善を促す。東京や大阪などのブライダルやリフォーム会社など約5社がサービスを利用しているという。

 カウンセラーの一人、丹羽智子さん(48)も小学3年の長女(9)を持つ母親だ。人材派遣会社で勤務後、結婚・出産を機に退職したが、若い人をサポートしたいとソリューションに入社した。これまで、3つの企業で20~30代の主に新入社員8人と面談。「働き方の理想との矛盾を感じたり、学校教育のように『答え』がないと不安になったりするようだ」と分析する。

 自身も、子供の前では母親らしくあろうとして、子育てに悩んだ経験を持つが、正直に「疲れている」と子供に伝えると理解してくれるようになった。面談でも、社員が心を開いてくれるよう語りかけるのを心がけているという。

 サービスを受けたIT会社「ApCues」(アップキューズ、東京都武蔵野市)では、社内のコミュニケーションが活発になったという。同社の野中貢代表取締役(46)は「第三者が介入してくれることで、社員が組織との一体感を感じるようになった」と話す。丹羽さんの面談を受けた男性社員(32)は「話を真摯に聞いてもらえるのが支えになり、職場でも積極的に会話をするようになった」と変化を実感する。

 「ソリューション」の長友威一郎代表取締役(40)は、「子育てと人材育成には共通点がある。企業と社員とのコミュニケーションが活発になることで、企業全体の環境改善につながれば」としている。