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柏崎刈羽再稼働、検証終了まで議論せず 花角・新潟県知事が所信表明

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 ■人口減、経済対策など強調

 県議会6月定例会が27日開会した。花角英世新知事は本会議で約25分間の所信表明を行い「住んで良し、訪れて良しの県を目指す」と力説。人口減少問題や医療福祉の充実、地域経済の活性化などに力を入れて取り組む考えを強調した。東京電力柏崎刈羽原発(柏崎市、刈羽村)の再稼働問題については、福島第1原発事故をめぐる県独自の検証を終えるまでは再稼働の議論はしないとする米山隆一前知事の路線を引き継ぐ考えを改めて示した。(松崎翼)

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 花角知事は所信表明の冒頭で、「米山前知事の在任わずか1年半での辞任は、県民に大きな失望と県政への不信をもたらした」と指摘。「一刻も早く県政の信頼回復と安定を実現するため、培ってきた行政経験などを最大限に生かして県民最優先の県政の実現に全力で取り組む」と力を込めた。

 歯止めがかからない人口減少については「一朝一夕には解決できない構造的な問題。効果的な施策を積み重ねていくしかない」とした上で、子供を安心して産み育てられる環境づくりや、U・Iターンの増加を図り、人口減少幅の縮小に取り組むとした。拉致問題にも言及し「県民の関心、理解を高める取り組みを進める」と訴えた。

 また、新潟市西区のJR越後線の線路で、近くに住む小学2年の女児(7)の遺体が見つかった殺人・死体遺棄事件に触れ「犯罪への死角がない街づくりは喫緊の課題。地域の防犯ボランティアや県警などとの連携を深め、効果的な安全確保に努める」と話した。

 地域経済の活性に向け、自らが先頭に立って新潟ブランドを国内外に発信することで交流人口の拡大を図るとしたほか、起業などに挑戦する人に対しても、きめ細やかにサポートすることを約束した。

 原発問題に関しては「多くの県民が感じている不安は私も共有している。県民の命と暮らしを守ることが第一。県独自の検証結果を県民の皆さんと情報共有し、リーダーとして責任を持って結論を示す。県民の皆さんに信を問うことを含め、意思を確認するプロセスが必要である」とした。

 この日は所信表明に対する質疑も行われ、自民党、未来にいがた、公明党、共産党の4会派の代表者が経済活性化への政策や、拉致問題への姿勢などについて花角知事に質問。自民党県連の柄沢正三幹事長から県の農業政策について問われた花角知事は「これまでは主食用のコメ作りに偏重していた。業務用米や園芸作物の生産拡大、海外を含めた県産農産物の販売拡大を積極的に進め、付加価値の高い産業としてもうかる農業を実現する」と話した。

 定例会は7月13日まで開かれる。代表質問は6月28日、一般質問は29日と7月2日。知事と一問一答形式で質疑を行う連合委員会は、9日に開催される。

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