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「今ある原発活用する責任」 九電会長、将来へ危機感

インタビューに答える九州電力の貫正義氏
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 平成24年から6年余り九州電力会長を務め、27日に相談役に退く貫正義氏が、共同通信のインタビューに応じ「二酸化炭素は出さないし、燃料費は安い。今あるものを長く安全に使っていく責任がある」と述べ、既存の原発を有効活用していくことの重要性を強調した。

 16日に玄海原発4号機(佐賀県玄海町)が再稼働し、営業運転開始から40年が近づく2号機の存廃の判断が焦点となる。

 貫氏は、安全対策費が負担となるとしながらも「玄海の基本部分の安全対策はできている」と説明。その上で20年間の運転延長となれば「かなりの経済性を持つ」として慎重に検討していくとした。

 政府が進める電力システム改革では、32(2020)年に九電などが担ってきた発送電事業の分離が控える。

 省エネの進展や産業空洞化などで電力需要の伸びが見通せない中、発電会社の競争が厳しくなると分析する。九電に関しても「これほどの危機を迎えたことはない」と懸念を示した。

 政府の産業政策に関しては、製造業などが海外進出を進めたことに伴い、国内に良い職場が少なくなっていると指摘。その上で「グローバル化の中でどうやって日本を守るかという戦略が、本当に大丈夫なのか」と疑問を呈した。

 九電としては、成長を求めて電気事業以外のさまざまな分野に積極投資をしていくと明言した。

 引き続き、九州経済同友会の代表委員を務める。九州全体の発展に向けて、人工知能(AI)を使った高付加価値の農業などを挙げ、実現への支援に意欲を示した。

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【プロフィル】貫正義

 ぬき・まさよし 九州大卒。昭和43年九電。鹿児島支店長、副社長などを経て、24年4月から会長。73歳。

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