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歴史に学ぶ土砂災害対応 警戒シーズン入りで長野県が特設サイト

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 県内も梅雨入りし、土砂災害に警戒が必要なシーズンを迎えた。県などは、これまでに発生した土砂災害の被害状況などを県民に周知し、自分たちが暮らす地域で災害が起きた際、迅速な避難活動に役立ててもらおうと、県のホームページに特設サイト「過去の災害に学ぶページ」を開設した。災害に備える重要性を強調しており、県砂防課は「暮らしている地域でかつて、どんな災害があったのかを認識し、地域防災力を高めてほしい」と話している。(太田浩信)

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 ◆地名にご用心

 サイトは、6月の「土砂災害防止月間」に合わせ、県砂防課と県立歴史館が協力して制作した。県内各所に残る災害に関連した地名や祭り、伝説などの解説をはじめ、県立歴史館が所蔵する古地図などで、県内のあらゆる地域で災害に備える必要があると訴えている。

 災害に関連した文字が含まれる地名を示しており、具体的には、土石流を表す「蛇抜(じゃぬけ)」、崖や崩壊地を意味する「倉」や「欠」、土砂が流出する危険のある傾斜地「反」や「曽利(そり)」、洪水などの歴史がある「洞」-などと説明。その上で、これらの文字が地名に入っている場合、災害発生の可能性が高いと指摘した。

 実際、古地図には、土石流や河川の洪水などを読み解ける地名もあり、現在では災害とは無縁と思われる地域でも、警戒が必要なことが分かる。

 国土地理院や各砂防事務所などにもリンクでき、県外で発生した災害への理解も深められる。

 ◆長野県全域で注意必要

 県内には、土砂災害防止法に基づき県が指定した「土砂災害警戒区域」が2万6950カ所あり、47都道府県では、3番目に多い。それなのに、住民が参加して地区のハザードマップを策定した市町村は、全77のうち47にとどまっている。

 県砂防課によると、地区ハザードマップが進まない理由として、災害に備える意識が乏しく、必要性に疑問を感じている住民が多いためだという。同課は「災害から安全だった地域は県内にはない」としており、地域防災力の向上が求められていると話している。

 サイトはhttps://www.pref.nagano.lg.jp/sabo/manabu/manabu.html

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