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カーリング選手、関西から羽ばたけ! りんくうや宇治でリンク整備へ

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カーリング選手、関西から羽ばたけ! りんくうや宇治でリンク整備へ

 今年2月の平昌(ピョンチャン)冬季五輪で銅メダルを獲得したカーリング女子日本代表の記憶も新しい中、大阪府泉佐野市と京都府宇治市でカーリング場の整備が進められている。関西地方で競技人口が多いとはいえないカーリングだが、関係者は「それぞれの地を拠点に、世界に羽ばたくアスリートが多く育っていけば」と期待を寄せている。

 泉佐野市の関西国際空港連絡橋のたもとの「りんくうタウン北地区」で建設が計画されているのは「関空アイスアリーナ」。約1・5ヘクタールの敷地に国際規格のスケートリンク(60×30メートル)と、長さ45メートルのカーリング場2レーンができる予定だ。

 平成26年11月に府スケート連盟などが、りんくうタウン周辺の府有地に国際大会が開催できるスケートリンクの建設を同市に相談。市も、空港に近い地の利を生かし、世界各国のナショナルチームの合宿拠点としても売り込むことができることなどからこれに賛同、準備が進められてきた。

 そんな中、平昌五輪でカーリングが話題を集めたことから、「総合的な氷上競技の拠点に」と市幹部らがカーリング場併設の検討を関係者に打診。府スケート連盟とも思いが一致し、「まだ準備の段階でタイミングも合った」(同市)ことから計画は見直され、2面の予定だったリンクのうち、サブリンクをカーリング専用にすることにした。来年度中のオープンをめざし、今後、このエリアには宿泊施設や駐車場、緑地ゾーンなどの整備も進められていく予定だという。

 京都府宇治市の府立山城総合運動公園でも、建設を進めている通年型のスケート場にカーリング競技も可能なリンクを併設する計画だ。泉佐野市の場合と同様、京都府内に通年型のスケート場がないことに危機感を抱いたスケート関係者の要望を受けての建設で、府の担当者は「多くの氷上競技ができるようにとカーリング場の併設を決めた」と話す。こちらは来春オープン予定だ。

 通年型の専用カーリング場は長野県軽井沢町のものが国内最西端で、関空アイスアリーナが完成すれば、西日本初の常設カーリング場となる。

 日本カーリング協会(東京)によれば、西日本の競技人口は約140人で児童もほとんどいない。同協会は「施設ができれば普及もできる。非常に喜ばしい」と歓迎。関空アイスアリーナの関係者は「施設がないとアスリートは育たない。まずは環境の整備が大切。愛好者を集め、いずれはいろんな形のカーリングチームができていけば」と期待を寄せる。