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新市長も満足 JA甘楽富岡で春蚕繭の荷受け、460キロ出荷

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新市長も満足 JA甘楽富岡で春蚕繭の荷受け、460キロ出荷

 養蚕農家などが春に飼育した蚕の繭を出荷する「春蚕繭(はるごまゆ)の荷受け」が14日、JA甘楽富岡の高瀬集荷場(富岡市中高瀬)で行われた。受け入れ先となっている富岡シルクブランド協議会が、養蚕業をアピールしようと平成20年から実施。春蚕に加え、夏蚕、初秋蚕、晩秋蚕、晩晩秋蚕の年5回行われている。

 荷受けは、作業台に真っ白い繭を広げ汚れや傷みの有無をチェック。この日の出荷量は約460キロで、袋詰めにされ安中市の碓氷製糸農業協同組合に運ばれた。

 市内で最も若い養蚕農家の4代目、高橋直矢さん(27)は「(県オリジナル品種の)ぐんま細を出した。今年は(養蚕に大敵の)湿度も低く、いい出来になった」。

 4月の市長選で初当選を果たした榎本義法市長も視察に訪れ、「養蚕文化を残すためにも担い手の確保に力を入れていきたい」などと話した。

 同市の繭生産量は昭和43年に養蚕農家3010戸で1441トンだったが、年々減少を続け富岡製糸場が世界遺産に登録された平成26年には12戸で4・2トンにまで落ち込んだ。だが翌年から増加基調に転じ、27年には5トン、29年には6トン台まで回復。現在は養蚕農家12戸と4つの団体・企業などが繭づくりに取り組んでおり、同協議会では「今年は8トン弱を達成したい」と意気込んでいる。