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食べても楽しい水戸の梅 「ふくゆい」出荷開始 生産増やしブランド化へ

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食べても楽しい水戸の梅 「ふくゆい」出荷開始 生産増やしブランド化へ

 梅の名所「偕楽園」がある水戸市が「見ても食べても楽しめる梅の産地」を目指し、食用梅の栽培にも力を入れている。他の産地との差別化を図ろうと、命名したブランドは「ふくゆい」。「福」を「結」んでほしいとの願いを込めて、平成28年に誕生した。今年も青々と太った実が収穫され出荷が始まった。(上村茉由)

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 12日午前、同市飯島町のJA水戸西部営農資材センターに、生産者が次々と梅の実を運び込んだ。この日集まったのは約2トン。計量や見た目のチェックを終えた梅は、梅酒や菓子の原料として市内の加工場や企業などに出荷される。特に大粒で美しいものは、事前に注文した市民に販売される。

 現在、生産者は21人。「ふくゆい」を育てて4年目になる大津文隆さん(65)は「お菓子や梅酒として世界で売れるようになって、梅の消費が増えてほしい」と夢見る。

 同市は「ふくゆい」の栽培に最先端技術である「ジョイント栽培」を導入。苗木と苗木を接ぎ木してつなげることで、これまで10年近く必要だった育成期間を5年ほどに短縮できるという。市では新たに梅の栽培に取り組む農家を募集し、この技術の導入にかかる費用の助成や、技術指導を行ってきた。

 今年は気候に恵まれ、昨年の約6倍となる4トン程度の収穫が見込まれるという。同市農業技術センターの担当者は「当面は生産量を増やすことが課題だが、『ふくゆい』のブランド化も進めていきたい」と話す。