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米朝会談 不安で物足りない 救う会、政府に「具体策を」 群馬

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米朝会談 不安で物足りない 救う会、政府に「具体策を」 群馬

 12日に開催された史上初の米朝首脳会談で米国のトランプ大統領は、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長に対し、日本人拉致問題について提起した。県内にも北朝鮮に拉致された可能性を排除できない行方不明者が3人いる。拉致問題解決へ向け、千載一遇のチャンスだった米朝会談を、関係者は「拉致問題が話題になったことは良かった」と評価する一方、日本政府に対して具体的な行動を求めた。

 拉致被害者・家族の支援組織「救う会・群馬」の大野敏雄事務局長は12日、産経新聞の取材に「会談の内容は非常に包括的だった。北朝鮮には何度も裏切られている。不安で少し物足りない」と語った。

 「日本政府として今後、どうするのか。具体的に動いてもらいたい」と注文し、安倍晋三首相が意欲を示す日朝会談についても「今だからこそ、開催するべきだ」と訴えた。

 救う会・群馬は、横田めぐみさん(53)=拉致当時(13)=の両親、滋さん(85)と早紀江さん(82)がかつて前橋市内に住んでいたことから関わりを持った大野氏夫妻が中心となって設立。今年で活動16年を迎える。

 大野氏は「日本には拉致問題担当相をはじめ、問題解決へ向けたシステムはある。政治家も大変だろうが、待っている家族と支援者にとって現在の状況は酷なだけだ」と語気を強めた。

 特定失踪者問題調査会代表の荒木和博氏は「北朝鮮は不安に陥り、交渉に応じただけ。これから変化を起こせるよう日本から行動することが大切だ」と解説した。