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米朝会談 拉致解決「ここが正念場」 家族会ら期待と警戒 埼玉

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米朝会談 拉致解決「ここが正念場」 家族会ら期待と警戒 埼玉

 12日の米朝首脳会談でトランプ米大統領が拉致問題を提起したことについて、拉致被害者家族会代表で川口市出身の田口八重子さん(62)=拉致当時(22)=の兄、飯塚繁雄さん(80)は「千載一遇のチャンスで拉致問題を解決できる時期は今しかない。今年秋くらいまでには先が見えるようにしてほしい」と期待感を示した。

 特定失踪者で川口市出身の藤田進さん(61)=失踪当時(19)=の弟、隆司さん(60)は「仮に、拉致について話が進んでいたとしても、まただまされるのではないかという不安がある」と警戒感を隠さなかった。「ただ、今日は全世界が注目していた。そこで拉致の話題が出たことは大きい。これを生かして日本政府は拉致を世界に発信してほしい」と語った。

 北朝鮮に拉致された日本人を救出する埼玉の会の竹本博光代表(60)は、拉致問題が共同声明に盛り込まれなかったことに肩を落とす。「年老いていく被害者家族の米朝首脳会談への期待が大きかっただけに、失望している人も多い」。それでも「拉致問題を取り上げてもらったという意味で半歩前進だ。ここが正念場だと思って、われわれが頑張らなければいけない」と力を込めた。