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旧議事堂の柱、尼崎工高にあった 解体時譲り受け、調査で判明 県議会へ寄贈

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旧議事堂の柱、尼崎工高にあった 解体時譲り受け、調査で判明 県議会へ寄贈

見つかった旧県議会議事堂の柱の一部(手前)とレプリカを制作した県立尼崎工業高校の生徒ら=神戸市中央区 見つかった旧県議会議事堂の柱の一部(手前)とレプリカを制作した県立尼崎工業高校の生徒ら=神戸市中央区

 大正時代に建てられ、昭和46年に取り壊された旧県議会議事堂の大理石の柱の一部が、県立尼崎工業高校(尼崎市長洲中通)に放置されているのが見つかった。柱は、同校建築科の生徒らが作成したレプリカとともに県議会に寄贈され、県議会の黒川治議長が12日、生徒らに感謝状を贈呈した。

 県によると、旧議事堂は大正11年に建築家の置塩章が2代目議場として、現在の県庁2号館南側に建設。鉄筋コンクリート3階建てで、イタリア産大理石の柱が玄関に据えられていた。老朽化のため昭和46年に取り壊された。

 尼崎工業高で柱の一部が見つかったのは昨年2月。校舎入り口近くの屋外に直径約50センチ、高さ約20センチの頭頂部分が、屋内には台座が放置されていた。発見した同校事務長の川東丈純さんが調べたところ、旧議事堂の解体を惜しんだ当時の教諭らが「校舎の増築工事を進めており、記念に柱を譲ってほしい」と依頼していたことが分かった。

 譲り受けた柱は高さ約3・6メートル。校内に保管されていたが、平成7年の阪神大震災で倒れて粉々になったという。その後は忘れられていたが、川東さんらが県に問い合わせ、旧議事堂の柱の一部と判明した。

 5月25日から県公館で開かれている企画展「県政150周年記念展 兵庫県誕生」で展示しており、川東さんは「学校の先人たちの思いを継ぐことができた」と喜ぶ。レプリカを作成した建築科3年の空祐樹さん(17)は「旧議事堂の柱だとは思ってもみなかった。多くの人に見てもらいたい」と話している。

 企画展は30日まで。問い合わせは広報戦略課(電)078・362・3019。7月以降は県議会ロビーに移される予定。