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JR九州、成長へ新事業模索 建機販売など多角化強化

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JR九州、成長へ新事業模索 建機販売など多角化強化

「キャタピラー九州」の展示会に出席したJR九州の青柳俊彦社長(中央)ら 「キャタピラー九州」の展示会に出席したJR九州の青柳俊彦社長(中央)ら

 JR九州が安定的な成長につなげようと、建機販売など新事業に相次いで参入し、多角化路線を強化している。人口減などで鉄道事業は収益拡大が見込めない。医薬品販売や駅ビル事業といった既に利益を稼げる分野に加え、新たな柱の確立を模索している。

 JR九州が平成29年10月に子会社化した建機販売の「キャタピラー九州」(福岡県)が今月8日、同県久留米市で、展示会を開催した。出席したJR九州の青柳俊彦社長は「インフラを担う事業で、グループと親和性がある。相乗効果を最大限発揮できるよう期待している」と強調した。

 キャタピラー九州はJR九州にとって3件目の買収案件で、新事業の牽引役として期待が高い。

 ICT(情報通信技術)を用いて作業効率を高めた油圧ショベルなどは、買い替え需要が見込めるという。買収前の29年3月期の売上高283億円から上積みを目指す。

 一方、8年前に参入した農業部門は毎年赤字の状態だ。博多駅などで直営販売店を設けるなどして鉄道事業との連携を図るが、従業員約180人の大半は農業未経験ということもあり、苦戦が続く。26年に発足したJR九州ファーム(佐賀県鳥栖市)の幹部は「地域の農家から技術指導を受け、まずは黒字化を目指す」としている。

 JR九州の30年3月期の連結売上高は4133億円。このうち鉄道事業以外の売上高が6割弱を占めた。同じく上場するJR東日本、東海、西日本の3社と比べ、多角化が進んでいる。33(2021)年3月期の連結売上高は約4600億円を見込んでおり、新たな企業買収を含め、多角化をさらに強化することで目標を達成したい考えだ。