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ライチョウ保護は継続 長野県専門委、減少要因を解明へ

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ライチョウ保護は継続 長野県専門委、減少要因を解明へ

 生息数の減少が指摘されている国天然記念物のライチョウをめぐり、県の有識者専門委員会は12日、平成20年度に策定した保護回復事業計画について、検証・評価した。計画の「継続」を認めるとともに、山域ごとの生息数減少の要因解明などを求めた。

 検証・評価は、保護活動に取り組む環境省や中部森林管理局、県、大町市立大町山岳博物館の4者による自己評価をもとに行った。27年度から始まったライチョウの人工繁殖事業が成果を上げていることなどが報告され、「種としての保全」に対する取り組みを肯定的に評価した。

 一方で各山域における生息数が、減少を食い止める段階には至っていない実態も示された。これに対し、委員からは「ライチョウを補食するキツネやテンなどの動物を駆除したことで、生息が維持された」との報告もあった。

 現行計画には、ライチョウの飼育繁殖技術の確立や生息数把握のためのモニタリング実施のほか、ニホンジカによる高山帯での食害を食い止め、植生を復元することなどが織り込まれている。