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無投票「市民に還元」 加須市長選経費でトイレ洋式化

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無投票「市民に還元」 加須市長選経費でトイレ洋式化

 加須市は4月に行われた市長選が無投票となったために浮いた経費を活用し、田ケ谷総合センター、老人福祉センター不老荘など市内27公共施設の和式トイレ47基を洋式化すると発表した。14日に開会する6月市議会に提出する補正予算案に洋式化に必要な経費約2480万円を計上する。

 市によると、市長選は4月8日に告示され、現職の大橋良一市長が無投票で3選を果たした。今年度の当初予算に市長選執行事業経費として約4050万円を計上していたが、無投票となったため、約3180万円が使われなかった。

 公共施設のトイレは昨年12月現在、小中学校を除く219施設で1220基あり、うち洋式トイレは64・3%にあたる785基。市は生活様式の変化などから平成33年度末までに70%以上の洋式化を目指す基本方針を定めている。

 大橋市長は公共施設の洋式トイレ化について「高齢化が進み、お年寄りは和式だと使いづらく、若い人も家庭ではほとんど洋式トイレ」と必要性を認めた上、「事業の優先順位もある」と推進に向けた課題を指摘。浮いた市長選経費を洋式トイレの設置に充てることについて「何がいいか検討した。市民に還元したい」と説明した。

 市長選で浮いた経費の残り約700万円は、公立幼稚園と小中学校のエアコン設置に向けた調査業務委託費の一部に充てる予定。