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「進徳の森」など3件、林業遺産に登録 全国最多の6件 長野

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「進徳の森」など3件、林業遺産に登録 全国最多の6件 長野

中村弥六が植林した外国産の貴重な樹木が茂っている「進徳の森」(伊那市提供) 中村弥六が植林した外国産の貴重な樹木が茂っている「進徳の森」(伊那市提供)

 中村の林業活動に関する書籍は、同市立高遠町図書館に保管されており、貴重な資料として活用されている。

 同市の白鳥孝市長は「近代日本の黎明(れいめい)期に国や国土を考える上で林業の重要性に気付いた(中村の)功績は計り知れない」とのコメントを発表した。

 同市や県上伊那地域振興局は今年度中にも、森林浴など市民が憩える空間となるよう整備計画を策定し、来年度以降、遊歩道を設けるなどの事業を推進する考えだ。

 「旧帝室林野局木曽支局庁舎および収蔵資料群」は、皇室財産だった木曽地域の御料(ごりょう)林を管理した行政機関の庁舎。アール・デコ様式の装飾や屋根中央の八角の塔屋などが特徴で、庁舎内に保管されている資料は、近代の林野行政史を知る手がかりとなる。現在は一般公開され、「御料館」の愛称で親しまれている。

 「遠山森林鉄道の資料および道具類・遺構」は、地元の住民有志らにより保存活動が行われてきた遠山森林鉄道の線路跡や写真などが登録対象。走行可能な状態で保存されている機関車などの車両をはじめ、トンネルや橋などの遺構も残されており、建設当時の土木技術を、現代に伝えている点が評価された。

 林業遺産は、日本森林学会の設立100周年を記念して平成25年度に創設された。林業発展の歴史を示す景観や施設、跡地、史料などを認定し、記録に残すことを目的としている。

 県内ではこれまで、「旧木曽山林学校にかかわる林業教育資料ならびに演習林」(木曽町)、「木曽森林鉄道(遺産群)」(上松町、大桑村、王滝村)、絵巻物の「木曽式伐木運材図会(ばつぼくうんざいずえ)」(中部森林管理局所蔵)が登録されている。

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