産経ニュース

4人の頭脳、ロボに込め 立命館守山高、ジュニア世界大会出場へ 「研究の成果、世界に」

地方 地方

記事詳細

更新


4人の頭脳、ロボに込め 立命館守山高、ジュニア世界大会出場へ 「研究の成果、世界に」

 18日にカナダで開幕するロボカップジュニア世界大会のサッカー競技に、立命館守山高校(守山市三宅町)のチーム「Ri-one Nano(リオンナノ)」が初出場する。メンバーの4人は「日本のロボットの良さを世界に伝えたい」と意気込む。(杉森尚貴)

 出場するのは、物理、生物分野の研究活動を行うサイテック部3年の石川寛太さん(17)、広橋拓武さん(18)、笹畑勇人さん(17)と2年の松本侑大さん(16)の4人。3、4月に和歌山県で行われた日本大会で64チームの頂点に立った。

 競技は自律型ロボット2台を使用し、横243センチ、縦182センチのコートでボールをゴールに入れて点を取り合う。4人が出場するライトウェイト部門では「機体の重さが1100グラム以内」の制限がある。

 事前にロボットに行動パターンを設定するなど、機体製作と高度なプログラミング技術が求められる。また、世界大会では試合結果だけでなく、英語でのプレゼンテーションやチーム内の連携なども採点対象。4人はそれぞれ役割分担して製作に励む。

 部品製作を担当する笹畑さんと松本さんは、設計図をコンピューターに書き込み、金属から部品を切り出す。機体の素早い動きと精度を実現するためには、センサーや基盤を多く搭載しなければならない。頑丈で軽いアルミニウム板を探して無駄な部分をそぎ落とすなど試行錯誤し、機体を軽量化した。

 笹畑さんは「日本のロボットの良さは、操作性と美しさ。アルミフレームの白銀の輝きまで追求した」。松本さんは「1グラムに一喜一憂する。1100グラムの中でできる限りのことをした」と語る。

 機体の動きを決めるプログラミングは広橋さんが担当。今回力を入れたのは「全方位カメラ」。ボールとゴールの色を認識して効率的にシュートするよう、微修正を重ねた。「日本で全方位カメラをつけたチームはうちだけ。研究の成果を世界に知らしめたい」(広橋さん)

 キャプテンの石川さんは、メンバーが最大限の力を発揮できるよう、部品の発注書の申請やプレゼンに向けた英語力を磨く。石川さんは「世界大会でも優勝を目指す。また、世界に友達をたくさん作り、さらに技術を高める刺激を受けたい」と意気込む。

 日本大会では決勝トーナメント3試合すべて、10-0と圧倒的な強さで勝利した4人。世界一を目指した挑戦が幕を開ける。