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山梨県内発見自殺者 漸減傾向、防止策を強化 イベントやFM活用

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山梨県内発見自殺者 漸減傾向、防止策を強化 イベントやFM活用

 警察庁のまとめで、県内で発見された自殺死亡者が平成21年以降、漸減傾向にあることが分かった。県は地元自治体と協力し、青木ケ原樹海のような“ハイリスク地”で、声かけを強化しているという。それでも、人口10万人当たりの自殺死亡者数は全国平均を上回っている。県は今年度、ウオーキングイベントの開催や都内のFMラジオで命の大切さを訴えるなど、自殺防止対策を強化する。(昌林龍一)

 県障害福祉課によると、29年に県内で発見された自殺死亡者数は182人、人口10万人当りでは21・9人(全国平均16・7人)だった。

 近年で最多だった21年は363人で、10万人当たりでは41・9人(全国平均25・7人)から毎年、徐々に減少している。同課は「24年に自殺防止の指針を策定し、ハイリスク地の遊歩道や駐車場で一年中、声かけなどを行ってきたためではないか」とみている。ただ、厚生労働省がまとめた県内に住所がある自殺死亡者数(29年は131人、人口10万人当たりでは16・2人、全国平均16・4人)を上回る傾向は依然、続いている。

 特に、青木ケ原などがある富士北麓で顕著だという。県によると25~27年の自殺死亡者数の合計は、県内4保健所管内別で、富士・東部保健所が、住所地ベースで135人だったが、発見地ベースでは252人と、100人超の開きがあった。他の3保健所管内は、5~19人差だった。

 県は今夏、樹海のイメージアップを目的に、県外の人たちを公募してウオーキングイベントを開催するほか、年度内に都内のFM放送の番組を通して、命の大切さを訴える。