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中野区長に酒井氏初当選 現職5選阻む「ボトムアップの区政つくる」

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中野区長に酒井氏初当選 現職5選阻む「ボトムアップの区政つくる」

 任期満了に伴う中野区長選は10日、投票が行われた。翌日開票の結果、いずれも無所属の、新人で元区職員、酒井直人氏(46)=立憲民主、国民民主推薦=が、5選を目指した現職の田中大輔氏(66)=維新推薦、新人で元都議、吉田康一郎氏(51)、新人で元区議、市川稔氏(63)の3人を破り、初当選を果たした。同区では歴代最年少区長となった。15日に初登庁する予定。投票率は34・45%だった。

 酒井氏は、自由、社民、共産党中野地区委員会、中野・生活者ネットワークの支援も受けた。

 中野区野方の選挙事務所に当選の一報が入ると、酒井氏は「多くの方の支持をいただき、身の引き締まる思いだ。大差は予想していなかった。夢みたい」と驚いた様子も見せた。

 これまでの区政については「トップダウンで職員の元気がなくなり、区民の声も届かなかった」と指摘。「全員参加で街づくりをするボトムアップの区政をつくりたい。懇談会を定期的に開催し、区民と対話を続けたい」と意欲を語った。

 選挙戦では、4期16年に及ぶ現区政からの刷新を訴えたほか、子育て施策の充実を強調。田中氏が示した児童館廃止や中野サンプラザの解体と1万人規模のアリーナ建設を含むJR中野駅北口再開発の見直しも訴えた。

 酒井氏には野党が共闘態勢で選挙戦に臨んだ。同区は長妻昭・立民政調会長のお膝元でもあり、長妻氏のほか、枝野幸男同党代表ら国会議員もたびたび応援に訪れた。酒井氏は「今の区政を変えたいという思いで一致した。党派を超えて応援してもらえた」と話した。

 一方、自民、公明各中野総支部の推薦も受けた田中氏だったが及ばなかった。

 同区中野の事務所に集まった支持者らを前に田中氏は「すべて私の力不足」と、約10秒間深々と頭を下げた。報道陣から敗因について聞かれると「今は分からない。今後よく分析したい」と言葉少なだった。

 選挙戦では行政手法を含めた“長期政権”の弊害を指摘され、挽回できなかった。

                   ◇

 ◇中野区長選開票結果

 当   36758 酒井 直人 無新 【立】【国】

     27801 田中 大輔 無現 【維】

     14534 吉田康一郎 無新 

     12064 市川  稔 無新 

                   ◇

 酒井(さかい) 直人(なおと) 46 〔1〕 

 元区職員・NPO法人理事・早大院