PR

地方 地方

ボートレース下関、売り上げ復調 舟券ネット販売やナイターレース奏功

ボートレース下関で開催されたSG第20回チャレンジカップ=平成29年11月
Messenger

 ボートレース下関(山口県下関市)の売り上げが復活した。平成29年度は過去最高の675億円で、低迷時の5倍にもなった。インターネット購入の拡大に加え、独自の「ナイターレース」開催が貢献した。市の一般会計への繰り入れも増え、財政難にあえぐ下関市にとって、貴重な財源になっている。 (大森貴弘)

 「かつては市への繰入金がゼロの年も多く、お荷物ともいえたが、今は地方独自の財源として、存在感を高めている」

 市ボートレース企業局の山田祐作局長は、こう語った。

 ボートレース(競艇)は終戦直後、自治体の復興財源に充てる目的で始まった。現在、下関や福岡市を含め、全国24カ所にある。

 ピーク時の平成3年度には全国で2・2兆円の売り上げがあり、自治体財政に貢献した。

 だが、バブル崩壊後、不況に加え、娯楽の多様化やファンの高齢化などで、売り上げは急減した。1兆円を割り込んだ。

 下関も例外ではない。

 元年度は451億円の売り上げがあり、22億円を市の予算に繰り入れることができた。

 だが、19~23年度は、特別なレースがあった年を除き、売上高は100億円台に低迷した。運営をまかなうのに手いっぱいで、市への支出はゼロが続いた。市財政から赤字補填(ほてん)をせずに済んだのが、不幸中の幸いだったといえる。

 低迷に歯止めをかけたのが、インターネットによる舟券販売だった。ネット販売が始まったのは13年度だが、スマートフォンが普及したここ数年、急速に売り上げが伸びた。

 スマホやパソコンから年中無休で購入できる「テレボート」の会員は、全国で60万人に迫る。

 ネットであれば、遠く離れたボートレース場のレースでも舟券を購入できる。全国のボートレース場にとって恩恵となった。

 下関の売上高も200億円を回復し、市への繰り入れが数億円規模でできるようになった。現在は、売り上げの半分をネット購入が占める。担当者は「ネット投票は、客層を全国に広げた意義も大きい」と語る。

 さらに下関市は、集客向上へ独自の手を打った。

 28年度に照明を整備し、翌29年4月、ナイターレースを始めた。

 ナイター設備を持つ競艇場は、住之江(大阪市)など全国6カ所しかない。日没後のレースとあって、仕事を終えた会社員らの購入が増加したという。

 29年度はさらに競艇界最高峰のSGレースも開催した。SGレース期間中だけで、約100億円の売り上げがあった。

 この結果、29年度の売上高は675億円と、前年度(231億円)の3倍近くに達した。市の一般会計への繰り入れは30年度、11億円を予定する。

 今年度、下関でSGレースは予定されていない。それでも、年間500億円前後の売り上げを見込む。

                   ◇

 ボートレース下関で9~14日、「開設64周年記念GI競帝王決定戦」が開催される。トップクラスの52選手が出場する。期間中、歌手の若旦那さんのライブ(9日)や、角川博さんの歌謡ショー(10日)、トレンディエンジェルのお笑いライブ(14日)など、多彩なイベントが予定される。

 ボートレース下関のマスコットキャラクター、シーモちゃんは「レース場に来るだけでも楽しめるので、ぜひ仕事帰りに遊びに来てほしい」とPRした。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ブランドコンテンツ