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眼鏡業界の女性の活躍を世界に発信 国連演説の鯖江市長が市役所で帰国報告

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眼鏡業界の女性の活躍を世界に発信 国連演説の鯖江市長が市役所で帰国報告

 ニューヨークの国連本部で5月31日(現地時間)に開かれたSDGs(持続可能な開発目標)推進会議で演説を行った鯖江市の牧野百男市長が8日、市役所で帰国報告を行った。牧野市長は「女性が輝く鯖江市の事例をロールモデルとして世界に発信したい」などと意欲を語った。

 約60人が出席した会議で、牧野市長はSDGsのロゴにちなんだデザインの特製眼鏡「グローカル」を披露し、雪国の農閑期の副業として女性が働き手となり発展した眼鏡などの地場産業や、まちづくりでの女性の活躍について説明した。

 眼鏡産業ではチタン加工などの技術を囲い込まないオープンイノベーションで技術革新を重ね、医療分野にも進出しているとしたほか、雑貨や文房具へと発展しつつある漆器産業を取り上げ「若い女性が眼鏡デザイナーや漆器職人になりたいと鯖江市に集まり始めている」と語った。

 また、女子高生らがまちづくりに参加する同市の「JK課」や、同課に触発されておばちゃんが立ち上げた「OC課」をとりあげ、「若者が動けば大人が変わり、地域も動く」「鯖江の女性の活躍は地域風土に育まれてきた。特に女性が支え続けてきた眼鏡産業では、世界が認める高品質フレームやレンズを生み出す産地に成長した」とアピールした。

 市役所での帰国報告で、牧野市長は「16分間のスピーチだったが、思っていたことが話せた」と振り返り「SDGsのキャンペーンツールとして鯖江の眼鏡を使ってもらえるよう働きかけたい」などと話した。

 SDGsは持続可能な世界を実現するために国連サミットで採択された2030年までに達成すべき基本目標で、女性活躍、貧困や環境の問題解消などが掲げられている。