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千葉「正論」懇話会 武藤正敏元駐韓大使講演「選挙目当ての米政権心配」

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 千葉市中央区の京成ホテルミラマーレで6日に開かれた千葉「正論」懇話会(会長=千葉滋胤・千葉商工会議所顧問)の第63回講演会。講師で元駐韓大使の武藤正敏氏は「流動化する北朝鮮情勢及び日韓関係」と題した講演で、12日に開催が予定される史上初の米朝首脳会談に臨む両国の思惑や、北朝鮮の非核化に向けた交渉の課題などについて論じた。

 主な内容は次の通り。

 昨年までの北朝鮮は、核ミサイルを保有すれば現在の体制を何とか保つことができると思っていた。だが米国の圧力や経済的な困窮によって、体制存続ができないかもしれないという懸念が強まってきた。それが北朝鮮が変わった大きな理由だ。

 米朝首脳会談では、北朝鮮が体制存続のため、非核化にどこまで応じるかということが大きな鍵となる。

 トランプ米大統領についていえば、次の大統領選で再選を果たすため、今秋の中間選挙で共和党の地盤を固めたいという選挙目当てで米朝交渉をやっているとしか思えない動きが出ている。どこまで北朝鮮に譲歩するのか。段階的非核化を認めるのか。これまでは完全な非核化を短時間に成し遂げることを求めていたが、そこがどうも怪しくなってきている。

 会談での課題は、どこまで非核化への具体的な道筋をつけられるかということだ。特に期限については、トランプ大統領が「急がなくていい」と北朝鮮に言っている。これは非常に心配だ。トランプ大統領の発言からは、非核化の意志だけを引き出して成果としたい思惑がにじみ出ているように思われる。

 第1回目の会談で原則論だけやられても困る。一番大事なことは、最初の会談で非核化の具体的な手順と方向性を示すことだ。原則論だけ議論して、具体化については後で実務者協議でやろうとしても、北朝鮮はサボタージュするに決まっている。

 金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長がいま何を考えているか。それによって北朝鮮の交渉態度は決まってくる。だから日本人拉致問題についても、金正恩氏が被害者を帰そうという気にならなければ、いくら交渉してもうまくいかない。

 現状は、北朝鮮との実質的な交渉の出発点であり、これからしっかりと本格的な交渉に臨んでいかなければならない。

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