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集団暴行で長男犠牲・高松さん、姫路の中学教諭らへ「命は一つと生徒に伝えて」

「命は一つしかないことを生徒に伝えてほしい」と訴える高松由美子さん=姫路市北条口
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 中学の生徒指導担当の教諭らにいじめ防止と命の大切さを訴えようと、平成9年に稲美町で起きた集団暴行事件で長男=当時(15)=を失った高松由美子さん(63)が6日、姫路市総合教育センター(同市北条口)で市立中35校の教諭ら約50人を前に講演した。「命はたった一つと生徒たちに伝えてほしい」と呼びかけた。

 高松さんの長男で当時高校1年の聡至(さとし)さんは9年8月、中学の元同級生ら10人から集団暴行を受けて死亡した。事件後、高松さんは犯罪被害者遺族らの支援に関わり、「ひょうご被害者支援センター」の設立に参画。現在も同センター理事として、県警と連携して県内の中学・高校などで「命の大切さを学ぶ授業」を行っている。

 高松さんはこの日、「終着駅のないレールを走り…」と題して講演し、「何の心構えも準備もないまま突然息子を奪われた。普通の生活が一番幸せと思い知らされた」と当時の心情を吐露。事件直後から多くの人たちのサポートを受けたことを振り返り、「人によって息子を奪われたが、人によって私自身助けられた。人を憎んだままでは生きられない」と語った。

 また、「私のような遺族に定年や退職といった終着駅はない。こんな悲しい思いをするのは私たちだけで十分」と強調。「友達を傷つけない、被害者や加害者を生まない社会をつくってほしいと生徒たちに伝えて」と訴えた。

 市立夢前中の別所慶吉教諭は「遺族の思いをわれわれが生徒に伝えることが、いじめ防止の第一歩になると思う」と話した。

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