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今年の新入社員は「休日重視」 ワークバランス大事に/転職視野も3割 あしぎん総研調査

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今年の新入社員は「休日重視」 ワークバランス大事に/転職視野も3割 あしぎん総研調査

 足利銀行のシンクタンク「あしぎん総合研究所」は平成30年度新入社員意識調査の結果を公表した。今年の新入社員は、売り手市場を反映して就職先は「知名度の高さ」「休日の多さ」を重視。既に転職を考えている新入社員も約3割おり、あしぎん総研は「企業はこうしたキャリア観の変化も踏まえて新卒採用や新入社員育成を考えていく必要がある」と指摘する。

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 調査は同総研が22年度から実施。今回は県内企業などの新入社員で、あしぎん新入社員セミナーや新入社員向け出張研修の受講生686人(男性362人、女性324人)から回答を得た。

 会社を選ぶ基準(複数回答可)は、(1)「働きたい業界・業種」54・5%(2)「会社・上司の雰囲気が良い」32・4%(3)「通勤に便利など立地条件」26・2%-の順だが、「働きたい業界・業種」「立地条件」は過去最低だった。

 一方、「休日の多さ」(23・7%)と「知名度の高さ」(9・1%)は過去最高。「給料が多い」(14・2%)、「残業がない・少ない」(9・1%)よりも前年度比5・1ポイント増の「休日」重視の傾向がはっきりしている。

 就職で不安に感じること(同)では、(1)「仕事についていけるかどうか」66・0%(2)「上司や同僚など職場の人間関係」58・3%(3)「生活環境や習慣の変化に対応できるか」37・8%-の順で、例年と変わらないが、「仕事についていけるか」「変化に対応できるか」はいずれも過去最低。「会社の業績悪化」(4・1%)もこれまでで最も少ない。

 「仕事(残業など)と友人の約束(食事や飲み会など)が重なったら」との設問では、「なるべく仕事を優先」は50・6%で最も多い回答だが、過去最低。一方で、「なるべく友人を優先」(8・5%)、「いつでも友人を優先」(1・0%)はそれぞれ過去最高となり、同総研は「ワークライフバランス重視の傾向が強まり、仕事への価値観の変化にも反映されている」と指摘する。

 転職などへの考え方は、「定年まで働きたい」が過半数の51・8%だが、「いずれは転職したい、してもよい」(25・6%)と「ぜひ転職したい」(4・3%)を合わせると29・9%に上り、調査開始以来2番目の多さとなった。

 同総研は「売り手市場では自分の可能性を試して転職しやすい環境があり、複合的にキャリア観の変化にもつながっている」とみている。

 新卒者の就職活動での内定企業数は、「1社だけ」が過去最低、「4社」「5社」が過去最高となり、内定時期と合わせ、昨年以上の売り手市場だったことがうかがえるという。