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北海道の名付け親・三重出身の松浦武四郎の生涯を小説に 河治和香さん執筆

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北海道の名付け親・三重出身の松浦武四郎の生涯を小説に 河治和香さん執筆

 歴史小説家の河治和香さんが、北海道の名付け親とされる三重出身の探検家、松浦武四郎(1818~88年)の生涯を描いた「がいなもん 松浦武四郎一代」(小学館)を執筆した。今年は蝦夷地が北海道と改称されてから150年目で、武四郎にも注目が集まっている。小説は数々の型破りなエピソードに触れており、河治さんは「今までと違う視点で、武四郎の面白さを書いてみた」と話す。

 「がいなもん」は武四郎の出身地、伊勢の方言で「途方もない、とんでもない」との意味。武四郎は、数え年16歳で中国やインドへ行くと家を飛び出し、国内を放浪。後にアイヌ民族と蝦夷地を探検し、行政にも携わった。小説では幕末の志士、文化人との交流や、古物収集に熱中する様子、自身の死に備える「終活」に没頭する姿などを描いた。

 河治さんは主に江戸時代の歴史小説を書いており、前作の取材で武四郎の故郷を訪れて着想を得た。武四郎と親しかった絵師の娘が晩年の武四郎の昔話を聞く形になっており、「近所のおじいさんの昔話を聞くつもりで、子供にも気軽に読んでほしい」と語った。8日発売予定で320ページ、1836円。