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岸和田市、伝統の花火大会を中止 交通規制、資金面で

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 岸和田市は1日、昭和28年から続いてきた夏の花火大会を中止すると発表した。悪天候以外で中止するのは初めてで、市は「苦渋の決断」としているが、企業立地に伴い交通量が増加し、当日の交通規制に限界が来たことや市の財政難などが背景にあるとみられる。市の担当者は「来年以降については、新たな打ち上げ場所を探すなど、再開への検討も進めていく」としている。

 市によると、花火大会は「岸和田港まつり」のメインイベントとして毎年7月末に開催。約1500発が打ち上がる泉州を代表する花火大会として、例年約3万人が訪れるなど、市民らに親しまれてきた。

 問題となるのは、平成12年から花火の打ち上げ地となっている阪南港阪南2区だ。ここでは、18年から府や市が積極的な企業誘致を進め、現時点で18社が進出、さらに企業誘致を続けている。

 一方で、花火大会当日、地区のメイン道路となる府臨港道路を中心とした付近の道路が午後6~10時まで封鎖されるが、大会終了後に帰宅する見物客が道路にあふれ、交通規制の解除が遅れることもあり、立地企業の業務にさらに支障が出ることもあった。

 このため、企業側から「花火大会について理解しているが、何とか車両を通させてもらえないか」と相談を受け、市も花火の打ち上げ時間を短くするなどしたほか、船に車両を乗せて移動させることなども検討、さらに市では、警察や警備会社とも協議を重ねたが、最終的に交通規制をかけずに企業の車両通行はできないと判断。また、財政状況が好調とはいえないなか、花火大会の経費約2300万円のうち、助成金として約1800万円を市が負担していることにも市内部から批判が高まってきたことなどもあり、今年の中止を決定した。

 市はホームページに中止について掲載、「長年開催してきたが、安全な運営を第一に考えた結果」と説明している。

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