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早世の洋画家もっと知って 小野で田中英之助企画展、24日まで

田中英之助が描いた油彩画やスケッチなどが展示されている企画展=小野市西本町
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 小野市出身の洋画家で、留学先のフランスから帰国途中の地中海で投身自殺を図り、30歳で早世した田中英之助(1895~1925年)を特集する企画展「早逝(そうせい)の洋画家 田中英之助」が、小野市立好古館(同市西本町)で開かれている。旧制小野中学在学時代の風景画やパリ滞在中に手がけた裸婦像など約80点を展示。英之助の画業の一端を紹介している。24日まで。

 英之助は、現在の小野市大島町にあった金物問屋の家に生まれた。早くから画才を発揮し、小野中学時代には周辺の家屋や川岸、鉄道沿線などを題材とした風景画に取り組んだ。

 大正4(1915)年に同中学を卒業後、東京美術学校(現東京芸術大)に進み、洋画を専攻。卒業制作として手がけた油彩画「マンドリン」(1922年)では、和装の女性がマンドリンを持って前を見据える様子を印象的なタッチで描いた。

 東京美術学校卒業後にフランスに留学するが、現地で鬱(うつ)病となり、日本に帰国する途中の船から地中海に身を投げ、30年の人生を終えた。当時の新聞は「悩みの青年画家波荒き地中海に投ず」との見出しで英之助の自殺を報道。東京美術学校教授として英之助と面識があった洋画家、藤島武二がその死を惜しむ談話を寄せている。

 企画展では、好古館に寄付された英之助の作品など約140点の中から、絵画作品のほか、留学時代のスーツケースや美術学校時代のノート類、第一次世界大戦に従軍した功績で勲八等に叙せられたときの賞状などを公開している。

 同館の粕谷修一学芸員は「郷土出身の画家として、英之助のことを地元の方にも広く知ってもらいたい」と話している。

 午前9時半~午後5時。月曜休館。問い合わせは同館(電)0794・63・3390。

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