産経ニュース

石見銀山・大森地区の旧商家から酒造釜場跡見つかる 9日に現地説明会

地方 地方

記事詳細

更新


石見銀山・大森地区の旧商家から酒造釜場跡見つかる 9日に現地説明会

 島根県大田市大森町の国重要伝統的建造物群保存地区にある屋敷内から、明治時代に築かれた造り酒屋の釜場跡とみられる遺構が見つかり、市教委が31日発表した。近代における石見銀山・大森地区の生活実態を明らかにする調査成果とみている。

 釜場跡がみつかったのは「石見銀山御料郷宿泉屋遺宅金森家」として県史跡に指定されている旧商家。現存する主屋は江戸時代後期の1850年に建てられたとされるが、老朽化やシロアリ被害などで傷みがひどいため、市教委石見銀山課が平成27年度から4年間をかけて半解体修理と発掘調査を進めている。

 この中で、主屋土間から3メートル四方の範囲にれんが積みのかまどが2基出土。土間から1・2メートルほど掘り込んで石組みを施した作業場も付随して見つかった。これまでの文献調査や聞き取りなどから、酒造に関する釜場は明治半ば以降に築かれ、大正時代末には使われなくなったとみられる。

 「大小2基のかまどは、米を蒸すのと湯を沸かすのに使い分けられていたと考えられる」と調査に当たった同課。明治以降の大森地区の人々の暮らしがどんな様子だったかを知る上で貴重な調査成果とみており、9日午前10時~午後3時に現地を公開。担当者による発掘調査成果の説明や出土遺物の紹介などが行われる。問い合わせは同課(電)0854・83・8132。