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上越の傷害致死 不起訴女性の共謀認定 地裁が異例判決

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 昨年3月に上越市南新町の市営住宅で1人暮らしの無職、中嶋恵一郎さん=当時(76)=に暴行して死亡させたとして、傷害致死罪に問われた住所不定の無職、市川和彦被告(51)の判決公判が30日、新潟地裁で開かれた。判決では、新潟地検が不起訴処分としていた市川被告の知人女性(50)について、地裁が共謀を認定するという異例の事態となった。一方、市川被告には「犯行のいきさつや動機にくむべき事情はない」などとして、懲役5年(求刑懲役6年)が言い渡された。

 起訴状などによると、市川被告は単独または共謀の上で、中嶋さんの全身を拳で何度も殴ったり蹴ったりする暴行を加え、急性腎不全などの傷害を負わせて死亡させたとしている。現場にいた知人女性は市川被告とともに殺人容疑で逮捕されたものの、昨年5月に同地検は処分保留で釈放し、その後は嫌疑不十分で不起訴処分となっていた。

 今月15日の初公判で、市川被告は「酒に酔っていて覚えていない」などと起訴内容を否認。さらに弁護側は知人女性の証言には矛盾があるなどとして、無罪を主張していた。検察側は当初、市川被告の単独犯を主張していたものの、今月22日の論告求刑公判で地裁からの求めに応じる形で、知人女性との共謀の可能性を予備的訴因に追加していた。

 判決で山崎威裁判長は、単独犯とする検察側の主張に対し、「(知人女性が)被害者に対して判示の一部の暴行を加えた可能性が否定できない」と指摘。一方で、当時の状況や知人女性の証言などから「少なくとも黙示のうちに共謀が成立したといえる」との判断を下した。

 判決後、弁護側は「共謀は認定されたが、説得力のある判決ではなかった。公判の最後で、今まで争点になっていなかった共謀を含めてくるというのは不意打ちという印象を否めない」と報道陣にコメント。今後は市川被告の意向を聞いた上で、控訴も検討する。

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