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鈴鹿の消防士・内門さん考案「平泳ぎ避難」 手で空間作り人の渋滞防ぐ

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鈴鹿の消防士・内門さん考案「平泳ぎ避難」 手で空間作り人の渋滞防ぐ

 ■全国大会で発表へ

 災害時の混乱を防ぐ方法として「平泳ぎ避難」を発案した鈴鹿市消防本部の消防士、内門英明さん(22)が、6月に東京で開かれる「第41回全国消防職員意見発表会」に東海3県(三重、愛知、岐阜)の代表として出場する。内門さんは「多くの人に知ってもらうことで、救われる命が増えることにつなげたい」と抱負を語る。

 平泳ぎ避難では、体の前で手を動かして空間を作りながら歩く。建物の出入り口などに人が殺到して将棋倒しになるのを防ぐことが期待できる上、流れがスムーズになって避難時間の短縮につながる。暗闇では障害物を探る効果もあるという。

 内門さんが考案したきっかけは「渋滞学」を学んだ先輩の話。空間の重要性について話す先輩の身ぶりから平泳ぎの形に思い至った。人込みでスムーズに避難するには、1平方メートル当たりの人数が平均1・8人を下回ることが理想とされ、市消防本部での検証実験で効果を確認した。昨年から市内の小学校などでも普及に努めている。

 全国大会は6月1日に開かれ、各地区を勝ち抜いた10人が出場する。これまでに県からは6人が出場したが、鈴鹿消防署では初。内門さんは「全国の消防署員にこの避難方法を知ってもらいたい。世界に広がるのが夢です」と話す。