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原爆死没者名簿の記帳始まる 長崎市、新たに1200人超

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原爆死没者名簿の記帳始まる 長崎市、新たに1200人超

原爆死没者名簿に新たに死亡が確認された人の名前を書き加える森田孝子さん 原爆死没者名簿に新たに死亡が確認された人の名前を書き加える森田孝子さん

 長崎市は28日、長崎原爆に遭い、昨年8月以降に亡くなったり新たに死亡が確認されたりした人の氏名を、原爆死没者名簿に記す作業を始めた。8月9日の平和祈念式典で奉納する。

 市は、今年から記載基準を見直した。国が定めた被爆地域の外にいた「被爆体験者」についても、遺族らの求めに応じて過去にさかのぼって載せる。

 現時点で新たに記す死没者は1200人超で、そのうち被爆体験者は30人以上。7月末までに計3500人ほどとなる見込み。両親が原爆に遭った「被爆2世」で書道講師の森田孝子さん(70)=同市=が市役所の会議室で毛筆を手に取り、名前や死没年月日などを丁寧に記入した。森田さんは作業開始に先立ち、「身が引き締まる思い」と語った。

 名簿数は、昨夏の式典の時点で計179冊。17万5796人分が国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館(長崎市)に保管されている。