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須恵器に5つの小壺が連結された特異形状 姫路・前田遺跡から出土

出土した装飾付き須恵器。壺本体に小さな壺が連結してあしらわれた特異な形状を持つ
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 県教委は28日、古墳時代の集落遺構「前田遺跡」(姫路市網干区高田)から5世紀末に祭祀(さいし)用として製造されたとみられる装飾付き須恵器など約50点が見つかったと発表した。装飾付き須恵器の表面には5つの小さな壺が棒状の粘土で連結された状態であしらわれており、全国でも類例がない特異な形状という。

 県道バイパスの建設工事に伴い、今年1~3月に同遺跡約450平方メートルの発掘調査を実施。集落の井戸部分から装飾付き須恵器(高さ13・2センチ、直径15・6センチ)と土器など計約50点が出土した。

 発掘を担当した県まちづくり技術センターによると、装飾付き須恵器は朝鮮半島が起源で、国内では5世紀前半から生産が始まった。これまで東海・近畿を中心に全国で約800の出土例があり、県内でも約100例ある。小さな壺をあしらった須恵器は過去にも出土しているが、5つの小さな壺同士を連結した例はこれまで未確認という。

 また、主に古墳付近から出土する装飾付き須恵器が、集落の井戸部分から確認されたことも珍しいという。発掘を担当した同センターの久保弘幸技術専門員は「井戸を埋めたとみられる土から須恵器や土器が確認された。不要になった井戸を埋める際に行われた祭祀の中で埋められたのではないか」と推定している。

 今回出土した装飾付き須恵器は、来月1日から7月31日まで県立考古博物館で展示される。問い合わせは同館(電)079・437・5589。

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