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大月に小規模多機能型居宅介護施設 “カフェ”感覚で地域と交流

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 ■高齢者の孤立感解消、元気の源に

 大月市内で初の小規模多機能型居宅介護事業所として3月末に開所された「ナーシングホーム猿橋」(猿橋町猿橋)は、要介護でない人や子供らとの積極的な交流を目指している。県内市町村のほとんどが人口減少や高齢化に悩む中、“カフェ”感覚で地域の絆作りを進める。施設を運営するNPO法人「ラクーダ」の関戸元彦代表理事(61)は、「1人暮らしの方は孤独を感じないように気軽に遊びに来てほしい」と呼びかけている。

 小規模多機能型居宅介護事業所は、通い(デイサービス)、訪問、宿泊といった多様なサービスを組み合わせて利用する施設で、通いが1日18人以下など、受け入れ人数が少ない。

 交流を重視したのは、「ラクーダ」理事で元教員の井上芳寛さん(69)の思い。井上さんは童話の自費出版もしている。

 「交流で高齢者の孤立感が解消し元気の源になる。子供もここで、ボランティア活動や職業体験をしてほしい」。気軽に話せるように、館内はカフェ風に設計した。

 21日には近くの市立猿橋中1年の女子生徒5人が訪問。井上さんの自選童話集を高齢者に朗読した。

 近くの主婦、中山富士子さん(85)は「若い人とお話をするだけでも元気が出る」と満足そうに話した。

 中学生にも貴重な体験となった。大石青空さん(12)は「地域の昔のことを学びたい」、小林優沙さん(12)も「今後ボランティアをやってみたい」と笑顔を見せた。

 引率の鈴木美穂教諭(53)は「核家族化が進んでおり、お年寄りと交流ができる貴重な場」と取り組みに期待を寄せた。

 大月市の住民基本台帳や国勢調査によると、同市は平成2年、65歳以上が占める高齢化率が15・2%、1人暮らしの高齢者は388人だった。高齢化率は昨年10月に36・9%、1人暮らしも27年に1180人と大きく増えている。

 同市保健介護課は「市街地から近い場所に地域密着型の施設ができたことは有意義だ」と取り組みを注目している。(昌林龍一)

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