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河内長野「滝畑ダム」で熟成の地酒引き上げ ふるさと納税返礼品に100本

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河内長野「滝畑ダム」で熟成の地酒引き上げ ふるさと納税返礼品に100本

 府内最大の多目的コンクリートダム「滝畑ダム」(河内長野市)で進められている地酒の熟成で、ダムの湖底(水深約25メートル)で寝かされていた日本酒120本が22日、約5カ月ぶりに地上へ引き上げられた。このうち100本が市の「ふるさと納税」の返礼品として活用され、担当者は「将来にわたって続けていきたい」と話している。

 地酒を新しい観光資源にしようと市と市内の老舗蔵元「西條合資会社」、ダムを管理する府が協力し、平成28~29年にかけて滝畑ダムで日本酒の熟成実験を行った。

 日本酒は長時間の熟成を経ることでまろやかな味わいが生まれるが、その過程で「一定の温度」という条件が不可欠。滝畑ダムの湖底は冬から春にかけて7度前後と安定しており、実験を通じて貯蔵場所に適していることが確認されたため、今回の熟成が実現した。

 22日は今年で創業300年を迎える同社蔵主の西條陽三さん(54)らが参加し、水深約25メートルの湖底からケースに入れた酒瓶120本(1本720ミリリットル)を引き上げた。このうち100本が市の「ふるさと納税」の返礼品として活用される。対象は1万円以上の納税者という。

 熟成させたのは、昨年できたばかりの新酒。事業に協力しているシニアワインソムリエの阪谷美典さん(52)=河内長野市=は「まろやかな味わいで、すぐに口の中で(味が)広がるよう」と語った。同様に酒のまろやかな味わいを感じたという西條さんは「やっと『河内長野市の新しいブランドができた』という思い。(この取り組みを)将来にわたり続けていきたい」と抱負を語った。

 滝畑ダムでの日本酒熟成は、湖底以外に敷地内の工事用トンネル「リムトンネル」でも進められている。