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保護猫を新しい家族に あかし動物センター、市内住民に初譲渡

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保護猫を新しい家族に あかし動物センター、市内住民に初譲渡

あかし動物センターから引き渡された子猫を抱える白勺由夫さん=明石市魚住町 あかし動物センターから引き渡された子猫を抱える白勺由夫さん=明石市魚住町

 4月の中核市移行に合わせて開所した「あかし動物センター」(明石市大久保町)が保護した子猫1匹の飼い主候補が決まり、初めての引き渡しが行われた。約1週間の試行期間を経て問題がなければ正式に猫を譲り渡す。

 センターは中核市移行に伴い県から動物愛護や狂犬病予防などの事務が市に移譲されたことを受けて設置された。殺処分する施設はなく、保護した犬や猫を新たな飼い主へ橋渡しする譲渡を推進。譲渡は事前登録制で、飼育状況などの審査がある。

 引き渡されたのは生後5~6週間の雄の子猫。市内の民家周辺で住民が保護し、センターに引き取られた。飼い主候補となった同市魚住町の白勺(しらく)由夫さん(77)宅にやってきた子猫は、白勺さんが頭をそっとなでると、大きな瞳をくりくりさせた。

 白勺さんは、17年間飼育していたアメリカンショートヘアの雄の「小太郎」を昨年7月に失った。「17キロあり、人によくなついていた」と振り返る。新たな猫を飼いたいと考えていたところ、センター開所を知り、同居する娘が譲渡希望者として登録。センターで出会ったのが今回の子猫だった。

 「かわいい顔なのですぐにこの子に決めた」と白勺さん。砂や餌などを用意し、この日に備えた。「家族の一員として愛情を持って育てたい」と話す。

 同センターが4月の開所以降、飼い主から引き取るなどした猫は11匹、犬が1匹。これに対して譲渡希望登録者は犬と猫あわせて11人と不足しているという。

 同センターの竹中雅文所長は「ペットは最後まで家族の一員として育ててほしい」と話した。