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サバをIoT養殖 小浜市「経験、勘」から「データ化」

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サバをIoT養殖 小浜市「経験、勘」から「データ化」

 小浜市が力を入れているサバの養殖事業で、さまざまな機器をネットで結ぶ「モノのインターネット(IoT)」の技術を活用して養殖の効率化を図る取り組みが始まった。水温と餌の量など、漁業者の経験や勘に頼っていたノウハウをデータ化。蓄積したデータを活用し、同市は「今後の養殖技術の確立につなげたい」としている。

 京都までサバを運んだ「鯖街道」の起点だった同市では2年前から同市田烏の漁港沖でサバの養殖が始まり、「新鮮で刺し身でも食べられる」とPR。今年度は9基のいけすを使って約1万匹を養殖している。

 養殖サバの安定供給、技術の伝承などを目的に、同市と県立大、通信大手の「KDDI」(東京)など産学官が連携したプロジェクト。養殖いけすに1時間に1回測定可能な装置を設置し、水温と酸素濃度、塩分濃度をモバイル回線でサーバーに送信。さらに漁師が餌の量や時間、場所などを情報端末に入力し、水温に合った餌の量、餌を止めるタイミングなどをデータ化し、関係者で情報を共有する。

 漁師の浜家直澄さん(62)は「端末にデータを入力することに最初は抵抗があったが、手書きで情報を伝えるよりも正確で早い。餌の量や止めるタイミングなどがはっきりすれば安心できる」と話した。

 同市の担当者は「生産性を高めるには効率的な給餌を行う必要がある。養殖技術を確立していきたい」としている。