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「目的持って生きる」が大切 編み物で支援のサーカさん、七ケ浜中で授業

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 七ケ浜町花渕浜にある1軒の赤い家。「ヤーン・アライブ・ハウス」と呼ばれている。東日本大震災で被害を受けた「七ケ浜のおばあちゃん」が編み針を動かしている。編み物教室を主催するのは米オハイオ州出身のテディ・サーカさん(71)。サーカさんが18日、七ケ浜中で特別授業を開いた。(塔野岡剛)

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 授業に参加したのは2年生92人。同校は震災で全壊し、プレハブの仮設校舎を経て、平成26年に新校舎が完成した。

 サーカさんは20年に同町に移住し、現在、夫婦で暮らしている。「ヤーン・アライブ」は英語で毛糸を表す「yarn」と「生き生きした様子」を表す「arive」を組み合わせたもの。震災後の23年6月、サーカさんが編み物教室を始めたことに始まり、28年には寄付金でヤーン・アライブ・ハウスを建設。震災を経験した約100人がおしゃべりしながら編み物をする心のよりどころとなっている。

 「震災のような悲しいできごともあった。けれども毎朝起きて、何かすることを見つける、目的を持って生き続けることが大切」

 サーカさんは授業で取り組みへの思いを生徒たちに語りかけた。

 ヤーン・アライブの人々は被災者でありながら他の傷ついた人々を支援する。25年9月、同じく震災で傷ついた気仙沼市に手編みの膝掛けなどを届けた。27年には熊本地震の被災者に帽子やスカーフを贈った。

 「人を助けることが生きる目的を持ち続けることになる。人助けによって自分も生きがいを見つけることができる」。サーカさんは話す。

 同校の大野陸さん(13)は幼稚園に通っていたころ、震災を経験した。津波を見た記憶が残っている。授業後「他の人のために何かすることの大切さを学んだ。将来、ボランティアなどができれば」と話した。佐藤真子さん(14)も「人のためにできることを自分で考えていきたい」と、サーカさんの話をかみしめていた。

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