PR

地方 地方

「絵馬」で学ぶ和算の世界 佐野市郷土博物館で企画展

Messenger

 江戸時代、日本で独自に発展した和算を紹介する企画展「とちぎ和算の世界」が佐野市郷土博物館(同市大橋町)で開かれている。6月17日まで。同市内にある国内最古とされる「星宮(ほしのみや)神社算額」(同市指定文化財)など貴重な史料約70点が展示されている。(川岸等)

 数学は奈良時代、中国から渡来し、江戸時代初期以降の大規模な土木工事、商工業発展に伴い、和算として独自に進化。和算家、吉田光由(みつよし)の算術書「塵劫記(じんごうき)」はベストセラーとなり、群馬出身で算聖とされた関孝和らの活躍で全国に広まったとされる。

 算額は数学の問題とその解法を絵馬にして神社に奉納し、江戸から明治にかけて一つの研究発表の場になっていた。

 星宮神社算額(縦90センチ、横180センチ)は天和3(1683)年、佐野生まれの村山庄兵衛吉重が同神社(佐野市大蔵町)に奉納。築堤するための日数計算法、土地の分配方法などの問題と解法が記載されている。また「遺題」として、解答を示さない直角三角形の問題も示し、参拝者らに挑戦を仕掛けている。

 算額はより高度の解法などを考案した人に付け替えられる風習があり、同館は「江戸初期から掲げられていたことは、村山の数学レベルの高さを物語っている」としている。

 同展では県内に現存する算額20面について現物と写真パネルで紹介。塵劫記などの古文書や江戸時代のそろばん、算木など貴重な史料が展示されている。また鶴亀算などにチャレンジするコーナーも設けられ、親子で楽しめる趣向も凝らされている。

 同館は「国内最古の算額が佐野に存在することや和算の学問的水準の高さを知ってもらいたい」とアピールする。入館料は一般210円、高校・大学生100円、小中学生50円。月曜休館。問い合わせは同館(電)0283・22・5111。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ブランドコンテンツ