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本庄の元競走馬「ルーキー」、サラブレッド牝馬の国内最高齢に 今も足取り軽く

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本庄の元競走馬「ルーキー」、サラブレッド牝馬の国内最高齢に 今も足取り軽く

 本庄市新井の駿ホースクラブで余生を過ごしている元競走馬「ルーキー」が、サラブレッド牝馬の国内最高齢記録を更新し続けている。馬の平均寿命は20歳半ば~30歳とされるが、ルーキーは今年4月8日の誕生日で36歳に。人間なら100歳を超えており、元競走馬「ウラカワミユキ」が保持していた最高齢記録(36歳と0日)を塗り替えた。(竹之内秀介)

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 誕生日の直後、クラブのスタッフからニンジンとリンゴを搾った特製ミックスジュースをプレゼントされた青鹿毛のルーキー。26年間、ルーキーとともに過ごしてきたクラブの西塚重二代表(52)は「30歳を超えれば足取りが重くなるが、彼女は今でも走り出すほど元気なんです」と話す。

 生まれは、ウイニングチケットなど多くの競走馬を輩出している北海道静内町(現・新ひだか町)。ルーキーは競走馬時代、「ラッキーシラギク」と名付けられ、地方競馬に参戦した。しかし、57戦8勝と振るわず、昭和63年に引退した。その後、ルーキーに改名し、山梨、長野両県で乗馬として第二の人生を過ごした。

 駿ホースクラブに来たのは平成7年で、クラブの一部スタッフからは超高齢馬だけに、ルーキーではなく「バァバァ」と親しみを込めて呼ばれている。

 クラブのチーフ、越野恭介さん(32)は長寿の理由について医療技術や管理体制の向上に加え、ルーキーの身体的な特徴をあげる。一般的な馬は人間と同じように、加齢とともに足腰や胃腸が弱っていくが、ルーキーは老化の進行が遅いといい、病歴も20代に「フレグモーネ」という炎症を患った以外にない。

 唯一、心配されていたのは歯の衰えだったが、エサをふやかしたり、粉末状にするなどクラブ側の配慮も、“健康長寿”の秘訣(ひけつ)のようだ。

 西塚代表はルーキーについて「今まで命に関わるような大病もなかった。これからも健康で、もっともっと長生きしてほしい」と柔和な表情を浮かべた。