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ドイツの母子支援組織・副代表に聞く 共感する団体や組織探しが大切

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ドイツの母子支援組織・副代表に聞く 共感する団体や組織探しが大切

ドイツの母子支援組織「シュテルニパルク」副代表のガブリーレ・カウファー氏 ドイツの母子支援組織「シュテルニパルク」副代表のガブリーレ・カウファー氏

 親が育てられない乳幼児を預ける「赤ちゃんポスト」は、海外で欧米を中心に設置が広がる。熊本市では4月、施設の成果や課題を話し合う国際会議が開かれた。世界に先駆けて2000年にドイツで開設した母子支援組織「シュテルニパルク」の副代表で、会議に参加したガブリーレ・カウファー氏(61)に、取り組みの経緯や意義を聞いた。

 --創設の背景は

 「1999年秋、ハンブルクで数人の乳児が捨てられ、うち2人が亡くなった。二度とこのようなことがないよう、行政に働き掛けて法律を変えてもらった。翌年4月、最初に私たちが運営する幼稚園で始め、現在計3カ所に設置している。今年4月中旬までに52人を預かった」

 --効果は

 「遺棄を助長すると批判されたが、ハンブルクでは設置後、乳児を捨てる事案が1件もない。犯罪防止になっている」

 --限界もあるのでは

 「出産には母子共に危険が伴う。施設は、自宅で(医師や助産師の手を借りずに)子供を産む女性を救うことはできない。別の選択肢として、母親が病院に身分を明かさずに産むことができる内密出産の制度が、2014年にドイツで導入された」

 --日本で赤ちゃんポストが広がらない

 「運営に費用がかかり、寄付金の果たす役割は大きい。私たちは妊娠した女優の協力を得て、PRもしている。設置に共感してくれる団体や組織を探すことも大切だ」