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「常陸乃梅」ブランド化、一段と 漬物の吉田屋とJA部会「推進協」設立

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「常陸乃梅」ブランド化、一段と 漬物の吉田屋とJA部会「推進協」設立

 見る梅だけではなく、食べる梅も楽しんで-。漬物製造販売業「吉田屋」(大洗町磯浜町)とJA土浦千代田梅部会が中心となって「常陸乃梅(ひたちのうめ)ブランド推進協議会」を16日、設立した。県産梅の独自ブランド「常陸乃梅」の生産者と県内の加工業者間で連携を深め、常陸乃梅のブランド力強化や梅産業の振興、県産梅の消費拡大につなげたい考えだ。(丸山将)

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 梅は県の木に定められており、県内には偕楽園(水戸市)や筑波山梅林(つくば市)など梅の名所があるが、県産梅の加工品の流通量は多くないという。農林水産省の統計によると、平成29年の梅の果樹栽培面積は全国5位だが、出荷量は14位にとどまっている。

 吉田屋と同部会は平成25年、県内で生産される6品種の梅を常陸乃梅としてブランド化。吉田屋は常陸乃梅を使った梅干しやシロップなどを製造、販売してきた。

 吉田屋の大山壮郎(もりお)社長(40)は県産梅の流通が進んでこなかった理由について「農家と業者の間で人や情報の交流が少なかった」と指摘する。現在、協議会員は吉田屋と同部会の2団体だが、大山社長は「協議会設立を機に、情報交換を密にして常陸乃梅を扱う農家や加工業者を増やしていきたい」と語る。

 協議会では今後、常陸乃梅を使った加工品の研究開発や展示会への出品などを行うほか、会員同士による情報交換会や品質向上に向けた研修会も開催するとしている。

 16日には、かすみがうら市中佐谷の梅林で発会式が行われ、大山社長や同部会の関係者らが出席。会長に選出された同部会の岡野逸雄部会長(71)は「皆さんの協力を得ながら県産梅の販売を進めていきたい」と語った。

 その後、岡野部会長による梅の実の収穫や、常陸乃梅を使った加工品の試食会が開かれ、出席者たちは梅のグラッセ入りヨーグルトや梅シロップのソーダ割りなどを楽しんでいた。