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発芽玄米で甘酒、栄養価◎ 立科の「飯嶋農園」が開発 「信州発のブランド健康食品」期待

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 栄養素が豊富に含まれていることから女性を中心に人気が高まっている甘酒。立科町の農業組合法人「飯嶋農園」では、発芽させた玄米と無農薬で育てたコメを原料にした「発芽玄米甘酒」を開発し、甘酒市場への浸透を目指している。すでに県内の一部で販売を始めており、首都圏の高級スーパーからは、数多くの問い合わせがあるという。機能性が高い信州発のブランド健康食品として、幅広く受け入れられるよう、地元の期待は高まっている。(太田浩信)

 ■白米の10倍

 原料に使われる玄米は、白米に比べ栄養素が高く、美肌や腸内環境を整える効果があるとされる。発芽玄米には、抗ストレス作用などが期待されるアミノ酸の一種「GABA(ギャバ)」が発芽前の約5倍あり、白米と比べ約10倍多く含まれていることも分かっている。

 甘酒に注目したのは、「飲む点滴」と評されるほど、栄養価が高いため。ビタミンB群や必須アミノ酸、食物繊維などが豊富に含まれ、健康栄養食品として注目を集め、需要が急速に拡大している。

 この5年間の売上高をみると、約4倍伸びたとの市場調査もあり、同農園の飯嶋昇理事長(80)が発芽玄米と組み合わせ、健康に一層効果がある甘酒の開発を思いついた。

 同農園は、飯嶋さんが脱サラ後に農業を学び、平成13年に立ち上げた。農薬と化学肥料の使用量を半分以下に抑えた特別栽培米を育てており、作付面積も徐々に拡大してきた。現在は、約40ヘクタールに及ぶ町内の水田で、特別栽培だけではなく、無農薬栽培の水稲も手がけている。

 販売先は、大手ホテルや首都圏のスーパーなどが中心。飯嶋さんは「健康志向が強まるとともに、安心できるコメに対する需要が拡大している」と話し、コメの栄養を手軽に摂取できる甘酒に期待を寄せる。

 飯嶋さんが納得する甘酒ができるまで、試行錯誤の繰り返しだった。

 ■糖度は23度

 試作品では栄養素が高いせいか、発酵が進んで甘くなり過ぎたので、糖度を23度に抑えるなどした。約2年がかりで開発し、パッケージのデザインにも工夫を凝らした。消費者心理に訴えようと、販売戦略の構築に当たっては、県地域資源開発支援センターの指導を仰いだ。

 完成した甘酒は、一般に出回っている白色ではなく、黄金色に仕上がっている。玄米の風味も感じられ、ダイエット中の女性の栄養補給にも最適という。飯嶋さんは「発芽玄米の持つ健康への効果を生かすことができた」と胸を張る。

 1本500ミリリットル入りで、希望小売価格は600円。都内で開かれた商談にも積極的に出品し、市場からの反応も上々だ。上田市のスーパー「やおふく」各店や、立科町の道の駅などで販売されている。首都圏の高級スーパーなどとの商談も進んでいるといい、1カ月の販売目標として、1万6千本を掲げている。

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