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尼崎に「赤ちゃんの駅」続々 急な授乳、おむつ替えも安心

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尼崎に「赤ちゃんの駅」続々 急な授乳、おむつ替えも安心

福満興産に設置された赤ちゃんの駅。ぬいぐるみや替えの紙おむつも用意されている=尼崎市東塚口町 福満興産に設置された赤ちゃんの駅。ぬいぐるみや替えの紙おむつも用意されている=尼崎市東塚口町

 急な赤ちゃんの授乳やおむつ替えなどに誰でも利用できる「赤ちゃんの駅」が、尼崎市内で普及が進んでいる。子育て支援の一環として各自治体で始まっている取り組みで、公共施設や店舗の一部を開放する。平成26年から導入した尼崎市では、市の施設や保育所以外に、民間企業などの協力も増えており、子育て世代の強い味方となっている。

 赤ちゃんの駅は、乳幼児を育てる父母らが外出時に駆け込める施設を自治体が登録する制度で、仕切りを設けた授乳スペースやおむつ交換台などを設け、誰でも気軽に使うことができる。県内では尼崎市のほか、宝塚市や明石市などで導入。尼崎市では接骨院や商店街の空き店舗など民間の開設も増え、現在は68施設が登録されている。

 尼崎市東塚口町の不動産会社「福満興産」も1年前から店舗の一部を開放。近くで大規模マンションの建設が相次ぎ、ベビーカーを押した若い女性らが店の前を通る機会が増えたが、周辺の駅やコンビニエンスストアに授乳スペースなどがないことから導入を決めたという。

 従業員の休憩スペースに仕切りを設け、人目を気にせず授乳やおむつ替えができるようにした。ミルク用の湯や替えの紙おむつを提供するほか、子育て経験のある従業員が使わなくなったおもちゃやぬいぐるみ、絵本などを持ち寄り、快適な空間に仕上げている。

 2児の母で同社のパート従業員、金岡周子さん(44)は「授乳スペースを探し回った経験は何度もある。赤ちゃんの駅が増えれば、安心して外出しやすくなるはず」と話す。

 市の担当者は「さらに広がるように、企業などへのアピール方法を考えていきたい」としている。