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イチゴ新品種「よつぼし」、12カ国・地域で品種登録申請 無断栽培防ぐ 三重

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イチゴ新品種「よつぼし」、12カ国・地域で品種登録申請 無断栽培防ぐ 三重

 県は、県農業研究所などが開発したイチゴの新品種「よつぼし」について、民間企業と連携して、中国や韓国、米国、欧州連合(EU)など12カ国・地域で品種登録を出願した。よつぼしは、苗ではなく種から育てることで生産量を大幅に増やせる品種。海外での無断の品種登録や栽培を防ぐのが狙い。こうした取り組みは国内で初めてという。

 登録まで2~3年かかる見通し。種苗大手、サカタのタネ(横浜市)とミヨシ(東京)が、登録手続きなどで県と連携した。

 よつぼしは、三重、香川、千葉の各県と九州沖縄農業研究センターが開発した品種。従来の品種は、親株から50ほどに株分けして栽培するが、よつぼしは1株から5千粒の種を採取して育てる。育苗の手間が大幅に省け、これまで4年かかっていた種苗の供給が1年で可能になるほか、病害菌にも強いという。

 イチゴは各地でブランド力向上の競争が続いており、三重県も注力している。

 県は、さらに効率的に栽培できる品種開発を目指し、農業研究所に新施設を設ける方針だ。新施設では人工的に気象条件を作り出すなどして、味や収穫量などの改良策を研究する。よつぼし以外に種から育てる品種の開発も目指す。栽培法を効率化することで競争力を高めるほか、育苗事業の拡大も期待できるという。