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大自然愛した写真家に迫る 故郷・市川で星野道夫さん企画展 直子夫人「対話するように見てほしい」

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 アラスカの大地に生き、野生動物と壮大な自然を撮影し続けた市川市出身の写真家、星野道夫さんの傑作を集めた「星野道夫の旅 セレクション」展が6月6日まで市川市芳澤ガーデンギャラリー(同市真間)で開かれている。感動的な写真と資料約180点が展示されており、星野さんの人生の旅と心の内面に迫ることができる貴重な機会となっている。(塩塚保)

 星野さんは昭和27年、市川市に生まれた。慶応大在学中にアラスカ(米国)の村を訪れ、先住民とひと夏を過ごすうちに、その大自然に魅了されるようになった。

 その後、アラスカを拠点に旅を続け、授乳するホッキョクグマや夕暮れの川を渡るカリブー、豪快に泳ぐクジラなどを撮影。雪の山脈にこもって荘厳な光を放つオーロラの撮影に成功したこともあった。

 しかし、1996(平成8)年8月、カムチャツカ半島(ロシア)でテレビ番組の取材中にヒグマに襲われ、43歳で命を落とした。

 今回の企画展では星野さんが残した膨大なフィルムの中から傑作を厳選。「アラスカとの出会い」「マスターピース」「生命のつながり」「神話の世界」「星野道夫の世界」の5つのテーマに分けて大自然の中で躍動する野生動物の魅力や星野さんの心の内面を紹介している。

 夫人の直子さんは星野さんと初めて出会ったときの印象を「アラスカでの撮影の旅の話をしてくれました。本当にもう、表情が生き生きとして、うれしそうで、少年のようでした」と振り返る。

 やがて2人は結婚。アラスカのログハウスで暮らし始めた。

 直子さんは星野さんの撮影の旅に同行したこともある。夫婦と友人の3人でボートに乗り込み、川を移動した。川岸にテントを張って野生動物を撮影する。寒い日、カリブーの心臓を食べた。体の芯まで熱くなったことを今でも覚えている。

 林の中にある自宅のベランダで夫婦そろって夜空を見つめたこともあった。「オーロラが音もなく、激しく動く。その美しさに言葉を失い、思わず見入ってしまった」という。

 直子さんによると、星野さんはよくアラスカから市川市に帰郷していた。

 「生まれ育った市川をとても大切にしていた。真間川沿いを歩くのが好きでした。市川は星野の原点なんです」

 星野さんの写真家人生が凝縮された今回の企画展。直子さんは「ゆっくりと作品に向き合って、対話するように見てほしい。きっと星野からのメッセージを受け取ることができるはずです」と多くの人の来場を呼び掛けている。

 企画展の開催時間は午前9時半~午後4時半(月曜は休館)。入場料は一般600円。問い合わせは(電)047・374・7687(同ギャラリー)。

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