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世界的アートを越前和紙で ヤンセン氏とコラボ

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 風を受けて生き物のように動く大型のアート作品「ストランドビースト」で世界的に有名なオランダのアーティストで物理学者のテオ・ヤンセン氏(70)が、越前和紙を使った新作2体の制作に着手した。作品は平成31年秋にサンドーム福井(越前市)で開かれる「国際北陸工芸サミット」で展示され、実際に動かすデモンストレーションも行われる。

 県地域産業・技術振興課によるとヤンセン氏とのコラボレーションは初めてで、「和紙の耐久性の高さと意匠性の可能性をアピールし、新商品づくりのきっかけにもしたい」と期待している。

 ストランドビーストは、羽(帆)で風を受けて幾何学的な骨組みが砂浜を動く作品。18年にBMW、26年に中外製薬のCMに使用され、注目を集めた。科学を利用した多くの芸術作品を制作し、24年にフランスの最高勲章「レジオン・ドヌール」を受章した。

 県は、オランダを代表する画家、レンブラントの版画作品に越前和紙が使われた可能性が高いことから、オランダで企画展などを開催しており、28年11月にヤンセン氏に越前和紙のサンプルを送って作品の制作を打診した。

 県によると、ヤンセン氏は、耐久試験の結果、和紙でも作品に推進力を生むと回答。日本と江戸時代から多くの文化的な交換があった▽和紙で意表をつくような羽の形を創作できる▽オランダでも知られる歌舞伎や折り紙から感じたアイデアを具現化できれば和紙のオリジナル作品ができるとして快諾した。

 昨年10月に1作目のスケッチ(作品の大きさ縦約3メートル、横約6・5メートル、奥行き約2メートル)を制作。越前和紙の企画製造の杉原商店(越前市)がコーディネート、滝製紙所(同市)が手漉き和紙を製作。こんにゃく糊を使って強度を高めた。3月に1作目の和紙を現地に送付、2作目と合わせて完成した作品をオランダの砂浜で試走する予定だ。

 サミットは伝統工芸の魅力発信を目的に文化庁、北陸3県が協力して29年度から5年かけて開催する。

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