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岩国基地で日米親善イベント 来場者21万人、移駐艦載機に関心

岩国基地では、移駐を終えたばかりの空母艦載機の前にも人だかりができた=山口県岩国市
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 米海兵隊の岩国基地(山口県岩国市)で5日、海上自衛隊との共催で日米親善イベント「フレンドシップデー」が開かれた。予断を許さない朝鮮半島情勢をにらみ基地の拠点化を加速する米軍にとっては、受け入れ側の地元住民らとの理解を深め合う絶好の機会になった。会場は例年以上に緊張感にも包まれた。(山口支局 大森貴弘)

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 「隊員らは軍人ではあっても皆、気さくな若者ばかり。この機会に私たちの全てを見てほしい」

 米海兵隊岩国基地報道部の担当者は、今年で42回目となったイベントの意義をこう語った。

 北東アジアの安全保障環境は目まぐるしく変貌する。それだけに、岩国の重要性は日を追って増す。

 在日米軍再編に伴い、米海軍厚木基地(神奈川)から空母「ロナルド・レーガン」の艦載機約60機が今年3月までに移駐してきた。その結果、岩国の所属機は約120機に増えた。極東エリアでは嘉手納基地(沖縄)と並び最大級の規模にふくらんだ。

 米海兵隊岩国基地司令のリチャード・ファースト大佐も「岩国は日米双方にとり重要な拠点だ」と語る。

 南北首脳会談(4月27日)で朝鮮半島は融和ムードに包まれた。それでもきな臭さは日増しに高まる。今後は米朝首脳会談なども予定される。岩国基地は、より半島に対しにらみをきかせる存在となる。

 5月に入ると、岩国と、遠く1300キロ離れた硫黄島(東京)との間を往復し、陸上の滑走路を空母の甲板に見立てて離着陸を繰り返す訓練が始まった。

 FA18戦闘攻撃機など4機種が13日まで参加する。

 そんな中で、この日の親善イベントは開かれた。全国から21万5千人(主催者発表)が最新鋭の装備などに目を見張った。

 米軍の活動には地元の理解が不可欠だ。米軍側は日ごろの感謝の思いを前面に、日米両国の融和をさまざまな形で表現した。

 イベントでは、米陸軍の公式パラシュートチーム「ゴールデンナイツ」のメンバー5人が上空から日米両国の大きな国旗を広げながら降下し、開幕した。

 降下したマーカス・デニストン2等軍曹は「日米両国間には他にはないほどに強い絆があると皆さんに知ってもらいたいとの思いで飛びました」と語った。

 観客らは隊員と一緒に、岩国への移駐を終えたばかりの艦載機をバックに記念写真に納まるなどし、思い思いに交流を深めた。

 ステルス戦闘機F35B2機がアジア・太平洋エリアでは初めて、観客の前でフライトを披露した。沖縄からも米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ2機が飛来し、敵地を完全制圧する様子を紹介した。

 沖縄から参加した部隊の指揮官、アーロン・クランフォード中尉は「日頃の私たちの訓練の一端を実際に見てもらえてうれしい。私たちはどんなに過酷な状況でも任務を遂行できる」と語った。その鋭い眼光の向こうからは、有事に備えての緊張感が伝わる。

 国際社会をあげて北朝鮮に圧力をかけ続ける現状を反映し、会場全体にピリピリとした雰囲気が漂った。

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