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手を触れずふなずし切り分け 守山の下新川神社で「すし切り神事」

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手を触れずふなずし切り分け 守山の下新川神社で「すし切り神事」

 県の郷土料理ふなずしを手を触れずに切って、神前に供える「すし切り神事」が5日、守山市幸津川町の下新川神社で行われた。五穀豊穣(ごこくほうじょう)を願い、地元の若者2人が息を合わせ、真剣な表情で包丁でふなずしを切り分けた。

 国選択無形民俗文化財の伝統行事。約2千年前、この地を訪れた崇神天皇の皇子に、村人が琵琶湖のフナを献上したのが始まりとされる。ふなずしは神に供える神聖なものとして、手を一切触れてはならず、鉄製の箸で押さえながら包丁で切り分ける技が神事の伝統として受け継がれている。

 今年のすし切り役を担当したのは、瀬田工業高1年の奥出湧太さん(15)と成安造形大3年の林亮汰さん(21)。裃姿の2人は氏子らに見守られながら、見事な所作で大きな包丁を使いこなし、それぞれふなずしを切り分けた。

 奥出さんは「人が多く緊張したが、やりきれてよかった。いい経験になった」と満足した表情で話した。