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「異色」住職、廃寺救う 福井・越前町、善性寺・山田靖也さん

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 ■レストラン兼農家民宿営む/アフリカで農業指導経験も

 ◆寺で料理教室、県外からも

 日本海を一望する越前町の善性寺の住職に昨年9月、福井市でレストラン兼農家民宿を営む山田靖也さん(39)が就いた。アフリカでの農業指導などを経て移住した異色の経歴の持ち主。自ら育てた野菜を使って寺で開く料理教室も評判で、山田さんの周りでは笑顔が絶えない。

 名古屋市出身の山田さんは大学卒業後、大手新聞社に営業職で入社した。しかし、働きづめの毎日に意味を見いだせず、2年半後に退職。四国遍路やカナダへ旅に出る。

 1年間滞在したカナダで思い知ったのは、まきストーブの使い方さえ分からない自分の無力さ。「生きるとは何かを自問する日々」の中、自給自足で生きていけるようにと自然に農業への関心が高まった。

 帰国後、福井市で自給自足を実践する男性の存在を知った。すぐに弟子入りし、毎日泥だらけになりながら農作業に励んだ。この間、男性の紹介でロンドンの無農薬レストランの開業に関わるなどし、平成24年に農業指導でアフリカのコンゴ(旧ザイール)へ。枯れた土地での持続可能な農法を試行錯誤した。

 26年、福井に戻り無農薬レストランを開いた後、農業体験ができる民宿を開業。ぽつぽつと客が増え始めた頃、県内の寺で漫才やファッションショーをする法要を知り、その自由さに興味が湧いた。「住職という生き方もいいな」。27年から住職の修行を始め、2年後に資格を得た山田さんは、住職が高齢となり廃寺寸前だった善性寺を継いだ。

 檀家を回る傍らエゴマや大根などを使った精進料理教室には、地域住民だけでなく関東や関西からも人が集まる。山田さんは「寺が心のよりどころになってくれたら」とほほ笑んだ。

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