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世界遺産候補地・平戸の米を酒に 棚田維持へ一役

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世界遺産候補地・平戸の米を酒に 棚田維持へ一役

森酒造場の森幸雄社長が生産を手がける日本酒「Firando(フィランド)」 森酒造場の森幸雄社長が生産を手がける日本酒「Firando(フィランド)」

 今年夏の世界文化遺産登録を目指す「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」で、長崎県平戸市の森酒造場が、市内の構成資産・春日集落の棚田米を原料にした日本酒「Firando(フィランド)」を売り出した。初めての仕込みとなった昨年10月から今年1月にかけて、500ミリリットル瓶で約4千本を生産。来期は倍増を目指す。

 春日集落は棚田の景観で知られるが、過疎化が進み維持が難しい。米の生産を持続できるように、酒米の安定した需要を生み出そうと、森幸雄社長(59)が原料にすることを決めた。

 平成29年8月に収穫したコシヒカリ約900キロを使った。アルコール度数を9~10度に抑え、甘みを豊かにした。青いボトルにローマ字で商品名をつづったラベル。日本酒党以外の目にも留まるよう、ワインをほうふつとさせるパッケージにした。

 森氏は「世界遺産に登録されれば、フィランドへの注目は飛躍的に高まるだろう。品質を向上させて受注を増やし、棚田維持に一役買いたい」と語った。この夏は2トンの米を準備してもらえるよう、農家に頼んでいる。

 1本1200円。問い合わせは森酒造場(電)0950・23・3131。