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佐賀空港、7月で開港20年 過去最高の利用客77万人

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 佐賀県が運営する佐賀空港(佐賀市川副町)が7月、開港20年を迎える。当初、伸び悩んでいた利用者も、増加する韓国や台湾からの外国人観光客を取り込み、平成29年度は過去最高の77万人となった。こうした実績を背景に、台湾とのチャーター便が、早ければ今秋から定期便化する。 (村上智博)

 佐賀空港の国内線出発ロビーで4月19日、開港記念日(7月28日)の100日前イベントが開かれた。

 「20年前は、佐賀から国際線が飛ぶとは想像もできなかった。いまや上海やソウル便に、羽田も便数が増えた。利用者のおかげでここまで成長できた」

 副島良彦副知事は、感慨深げにあいさつした。

 佐賀県には九州7県で唯一、空港がなかった。平成10年、有明海の干拓地に、待望の佐賀空港ができた。

 だが、利用者は年間30万人前後で伸び悩んだ。

 佐賀空港は、九州最大のハブ空港、福岡空港(福岡市博多区)から、直線距離でわずか50キロしかない。佐賀県内も含め、航空機利用者は、路線も便も多い福岡空港を選んだ。

 佐賀県は、空港のセールスプロモーションに力を注いだ。

 17年度から、副課長級の職員ら約100人を、空港課と兼務させた。今月19日には、職員約50人に新たに兼務辞令が交付された。

 「佐賀空港は北部九州の真ん中です」。こんなうたい文句でPRした。

 さらに、外国人観光客の誘致を打ち出した。照準を合わせたのが、海外の格安航空会社(LCC)だった。

 後に「LCC元年」と言われた平成24年。佐賀県の努力もあって1月、中国・春秋航空による上海とのプログラムチャーター便の就航に成功した。

 その後もアジアのLCCに就航を呼び掛けた。28年には愛称を「有明佐賀空港」から「九州佐賀国際空港」へ変更した。

 28年度まで週3往復だったソウル便は、29年5月に毎日1往復に増えた。ソウル便の利用者は、29年度約10万人と、前年より倍増した。

 台湾のLCC、タイガーエアのチャーター便も就航した。昨年6月から週に2往復し、今年3月までに3万人が佐賀を訪れた。

 佐賀県などのPR作戦に加え、福岡空港が過密に悩むことも、佐賀空港の利用増につながった。

 国内外のLCCが利用しようとしても、福岡空港を使う費用は高止まりしている。発着枠にも余裕がない。「ならば近場の佐賀で」となった。

 佐賀県側も、交通の便の良さをアピールした。

 福岡県大牟田市から佐賀県鹿島市まで、有明海の沿岸をぐるっと巡る有明海沿岸道路が段階的に開通している。この結果、福岡県大牟田市から佐賀空港までの所要時間は、1時間15分から45分に短縮された。

 福岡県南のビジネス客が佐賀空港を活用するようになった。佐賀-羽田便は10年連続で利用客を増やしている。

 国内便も含めた29年度の利用者は、過去最高の77万6600人に達した。前年度を17%も上回った。現在は、定期5路線で週56便が発着する。

 佐賀県は開港20年を記念し、国内線と国際線とで1路線ずつチャーター便を飛ばす案を計画する。副島氏は「30年度の利用客は80万人にする」との目標を表明した。

 ただ、佐賀空港の収支は、平成28年度も1億8200万円の赤字だ。空港利用者が佐賀に落とす経済効果も含め、収支改善が求められる。

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