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「無呼吸」に特化した外来開設 福井県済生会病院 早期発見し治療へ

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「無呼吸」に特化した外来開設 福井県済生会病院 早期発見し治療へ

 県済生会病院(福井市和田中町)は睡眠中に何度も無呼吸や低呼吸を繰り返す睡眠時無呼吸症候群の患者を専門に診る「睡眠時無呼吸外来」を開設した。患者のほとんどが気道が塞がったり狭くなったりすることで起きる閉塞(へいそく)性睡眠時無呼吸症候群で、これまで耳鼻咽喉科で検査し治療をしていたが、専門外来で睡眠時無呼吸症候群の疑いのある患者を早期に発見し専門的な検査や治療を行う。

 睡眠時無呼吸症候群は睡眠時にのどの周囲の筋肉が緩むことで気道が狭くなって起きる病気で、あごが小さい日本人は骨格的に発症しやすいといわれる。無呼吸状態などになることで酸素欠乏状態に陥り、心臓・血管系の合併症を引き起こすリスクが大きくなるほか、日中の眠気のため交通事故を起こすなど危険性も高くなる。

 担当の兼田美紗子医師は「生活習慣病と関係していて男性の高血圧症、薬でよくならない頭痛や倦怠(けんたい)感などが実は睡眠時無呼吸が原因だったということがある。心筋梗塞や糖尿病と合併している患者がいるがあまり見つかっていない」と話す。全国で潜在的な患者数は300万人と推定され、治療中の患者は30万人程度。「太った年配の男性が多いが、痩せた若い男性や女性もいる」という。

 専門外来では鼻腔の通気度検査や胸部エックス線の撮影などを行ったあと、患者の指と鼻に装着して血液中の酸素と呼吸の検査を行う簡易検査キットを渡し自宅で検査をする。1時間に10秒以上の無呼吸や低呼吸が発生する回数(5回以上)をもとに重症か軽症か診断し治療を開始。マスク・ホースを介して気道が閉塞しないよう持続陽圧呼吸療法(CPAP(シーパップ))装置を使って症状を改善する。症状に応じて他の診療科の医師とも連携、対応する。

 診療日は毎週木曜午後1時半~同3時半で予約制。